世界中を染め上げる…RESCENE、単なるヒットではなく『現象』

ガールズグループRESCENEが、音楽業界のみならずエンターテインメント業界全体に旋風を巻き起こしている。

BTS(防弾少年団)以来、およそ10年ぶりに現れたこの「中小事務所アイドルの奇跡」に対する世間の反応は非常に熱い。

ファンダムだけでなく幅広い一般層のSNSアルゴリズムまで席巻した最大の理由は、彼女たちの「ストーリー(叙事)」にある。

2010年代中盤以降、K-POP市場の拡大とグローバル化が進み、アイドル業界は大手芸能事務所を中心に回る構造が一層強まった。

その結果、ファンダムが人気を主導する傾向も以前よりはるかに強まり、アイドルたちは所属事務所による徹底した企画・管理のもとで、ファンが熱狂するポイントを正確に押さえながら成長してきた。

しかし、その反面、アイドル自身の「物語」や「人生のストーリー」は失われてしまった。

作られたストーリーでは、ファンダムの外にいる一般大衆の心まで動かすことはできず、社会全体が熱狂する理由にもなれなかった。

そこにRESCENEが、一般大衆が抱いていたそうした渇きを見事に突いたのである。