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「とにかく怖かった」。今だからこそ蝶野正洋が明かすビンタの重圧
https://news.yahoo.co.jp/byline/nakanishimasao/20211016-00263338

(一部抜粋)

オファーはもらったものの「ビンタはイヤだから他の形に変えてくれ」って言ったんですよ。

当時からビンタと言えば(アントニオ)猪木さんというイメージが強かったし、
オレ自身、試合でもビンタはやらないし。
なので、自分の中でビンタをすることへの戸惑いがすごくあったんです。

ただ、最初の年はスタッフさんも本当にバタバタだったし、
オレが「ビンタを他の形に変えてほしい」と言おうと思っても、
現場を仕切っているヘッドの人がどこにいるかも分からないし、
結局、もうその場面になっちゃったんですよ。

そこまでなったら、ビンタをするしかない。
ただね、今思っても一回目が一番怖かったんですよ。
なんと言っても、素人を叩くというね。とにかく怖かった。

人ってね、前後の動きにはある程度耐えられるんだけど、横からの衝撃にはもろいんですよ。
ビンタはまさに横からの衝撃だし、しかも相手は素人です。
入れた瞬間に相手の体の軸がグニャッとなるんですよ。

「ある程度いかないと面白くないし、かといって力を入れ過ぎたら大変だし。加減が難しいですよね?」
みたいなことを後々言われるようなったんだけど、今でもそこの答えなんかないです。
さらに最初の年はそんなことを考える余裕も一切なかった。とにかくあったのは怖さだけでした。
「壊すんじゃないか」という。

ただ、翌年はさすがにオファーはないだろうと思っていたら、
何が良かったのか、またいただくことになって。しかも、ビンタをしてくれと。

そうやって十数年、(月亭)方正君をビンタしてきたわけですけど、
基本は人を叩くこと、ましてやそれを見せること。オレは好きじゃないんです。

今のテレビゲームとか映像ものの残酷なシーンもどうなのかと思うし、
お笑いのツッコミで頭を叩くのすらも好きじゃないし。

それくらいね、人を叩くということの怖さというか、壊すことの怖さ。
それを知っちゃってるからだろうと思います。