ふと思い立って先に開拓した鰻屋の引き戸を開けると
店内にはもうもうたる紫煙が立ち込めていた
一瞬、これは鰻を焼いて出た煙なのだろうと淡い期待を胸に目配せすると
カウンターに二人、テーブルに二人、喫煙者がいるのが分かった
席に招じようとしてくれた女性にすいません、出直しますと詫びて回れ右
この年まで生きてきて大概のものは許容できるようになったが
煙草の臭いだけは例外で、死ぬまで変わる事はないであろうという確信すらある

と言う訳でいつもの家系へ行ってきた
運動部の高校生らしき一団と入れ違いの形になった店内は閑散としていたが飲むには好都合
炎天下を二駅ほど歩った後の瓶ビールは形容できないくらいの美味さで
おつまみが出てくる前に空になってしまった
二本目からはペースを落として持参した小説を読みながら飲み進める
〆に小ライスとトッピング無双した濃いめの一杯を食して
ウーロンハイでサッパリとしたら退店
帰りはタクシー

あー、腹パンパンだ
暗くなるまでほうじ茶なんぞを飲みつつ7dtd