阪神・金本監督、生徒役になった横浜の宴
http://www.daily.co.jp/tigers/2016/07/17/0009292213.shtml

 タフィー・ローズが金本知憲のバットを手に取り、こう耳打ちした。「カネ
モトさん、甲子園をホームスタジアムにして40本も打ったのかい?あなた、
ナンバーワンね。ボクはあそこではノーチャンスだよ」。京セラドームで開催
された08年のオールスターゲーム第1戦。ホームランダービーで直接対決し
た2人は、こんな会話を交わしたという。

 この夜、横浜でセ・リーグコーチの金本に現役時代にオールスターで得たこ
とを聞くと、「特にないけどな…」。性格的なものかもしれないが、確かに他
球団の選手にガツガツと話し掛けていた印象はない。「聞かれたことはあるけ
れど…」。

 01年に王貞治と並ぶ当時のシーズン最多本塁打(55本)を記録したロー
ズは、巨人時代の2年間で計72本塁打したが、甲子園では4本。左打者にア
ゲンストの浜風を避けるように左翼方向を狙っていたという。歴代外国人の最
多アーチストから「イチバン」と称されたのは思い出深い。ただ、お祭りの舞
台では控えめに、もっぱら先生役だったようだ。

 札幌ドームで開催された09年のオールスターでは青木宣親から声が掛かっ
た。当時既に2度の首位打者を獲得していた天才からレクチャーを頼まれたの
は、「バットの出し方」。のちに青木に聞いた。「なぜあんなにいいスイング
できるんだろうって金本さんのマネをしていたことがあったんです。ああいう
打者になりたいと思っていたので。なかなかマネするのは難しいけど、すごく
参考にしていたし、あそこまで大きい感じにはなれなかったけど、間違いなく
いいスイングですから」