川端順編成部長も2012年のドラフトをこう振り返る。
「あの年は、1、2位は投手、あとは将来性のある野手をドラフト戦略として考えていたが、森、増田をクジで外したので将来性のある野手を上位指名した。
外れ外れで高橋、肩も走力も兼ね備えていた鈴木を野手として2位で指名した。他球団の動きも耳に入っていたので2位でいかないと取れないと考えていました」

広島はあえて大谷、藤浪をクジで外すリスクを避けて、1位では単独指名濃厚と見られていた東福岡の左腕、森雄大を入札した。
だが楽天と競合してクジに敗れ、続いて外れ1位でNTT西日本の増田達至を指名したが、これも西武と競合して外してしまう。

結局、甲子園出場経験のある龍谷大平安の高橋大樹外野手(22)を外れ外れ1位で指名して、鈴木は2位で指名した。
巨人が執拗に追い続けていたため、3位まで遅らせると巨人に獲られるのでは?という懸念があったという。

鈴木は、甲子園出場経験はない。最後の夏は準々決勝で成立学園に敗れた。
ネト裏に巨人、楽天、西武らのスカウトが揃っていたが、
担当の尾形スカウトは、「もし甲子園に出ていたら、活躍したでしょうし2位では獲れなかったかもしれません」と振り返る。
もしクジで森か増田を指名できていれば、鈴木を指名できたかどうかもわからない。
これも運命のイタズラかのかもしれない。