【内田雅也の追球】阪神“コーヒー1杯組”の真価が問われる来季
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2016/09/11/kiji/K20160911013331250.html

 メジャーリーグに「ワン・カップ・オブ・コーヒー」という言い方がある。
同名の映画もあるほどで、俗語としてよく使われる表現だ。

 9月になると、アクティブ・ロースター(ベンチ入り枠)が25人から40
人に拡大される。マイナーから入れ代わり立ち代わり、多くの選手が昇格する。
主に明日のメジャーリーガーを夢見る若手選手である。

 「ワン・カップ――」はこの9月以降に「1杯のコーヒーを味わう短い期間
だけメジャーリーグにいた選手」という意味である。いわば「コーヒー1杯組」
である。

 日本のプロ野球には、この手の門戸開放ルールはないが、同様の措置は取ら
れている。優勝の望みがなくなったチームは来季に向けて、主に若手選手たち
を試験的に1軍で登用する。

 阪神は、もうクライマックスシリーズ(CS)進出、3位の可能性がほとん
どなくなった。目の前の勝利よりも、来季を見据えた育成への力点が強くなる
状況にある。

 この日は新人・板山祐太郎が1軍登録された。先発7番で6月1日以来3カ
月ぶりの1軍出場を果たした。1回裏の守備で左中間飛球を落球(失策)した
後、2回表の打席で中前打を放った。

 岩田稔も4月27日以来4カ月半ぶりの1軍復帰だった。不調続きだったベ
テランも来季に向けて試される立場なのだ。7回裏に登板が回ってきたが制球
も球威も欠いて、4失点と試合を壊した。