阪神移籍で一度は諦めた夢…新井「黒田さんが号泣されている姿を見て僕も」
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2016/09/11/kiji/K20160911013335780.html

 広島・新井はもみ合う輪の中で黒田を見つけた。引き合うように近づき、抱
き合った。

 「夢のようで言葉にならない。苦しかったこと、悔しかったことが頭の中を
駆け巡って…。黒田さんが号泣されている姿を見て、僕も号泣してしまいまし
た」。顔はくしゃくしゃ。緒方監督、黒田に続いて胴上げされた。「僕はいい
って言ったんだけど…」。5度舞いながら、また泣いた。

 首位快走が始まった夏以降、毎晩のように優勝の瞬間を思いながら眠り、流
れる涙に気付いて目が覚めた。そのたびに祈った。「お願いします。野球の神
様がいるのなら…」。一度は見てはいけないと諦めた夢だった。

 阪神でレギュラーを失った14年秋。燃え尽きない思いを抱え、自由契約の
道を選んだ。真っ先に広島が声を掛けてくれた。「帰れない。絶対に帰っては
いけない」。繰り返した自問自答の末に最後は「もう一度やりたい」という心
に従った。