http://synodos.jp/international/16575
パイレーツは隠れた才能を持つ人材を発見するにあたってもビッグデータを活用した。かつて、アスレチックスが出塁率を重視したように。〜
              
パイレーツが発見したのは、キャッチャーの「フレーミング」という技術だ。
球審のストライク、ボールの判定は極めて曖昧なものだ。どうしてもホームチームに有利な判定が出る傾向が強い。
しかし、パイレーツは微妙な判定をストライクにする技術に長けた捕手が存在することを、ビッグデータにより発見した。
2012年のオフに、気になる選手がいた。ヤンキースでプレーしていたラッセル・マーティンだ。
マーティンは29歳で迎えた2012年、打率2割1分1厘と低打率に終わり、攻撃型の志向が強いヤンキースにあっては「終わった選手」と見なされていた。
しかし、パイレーツはマーティンに2年間でおよそ1700万ドルの契約を提示する。メディアは嘲笑った。

「パイレーツには焼きが回った!」

マーティンこそは、微妙な判定をストライクにする体やミットの使い方=ピッチフレーミングをマスターしていたのだ。
その価値にヤンキースはもちろん、他の球団も気づいていなかった。
このシーズンは、黒田博樹もヤンキースでプレーしており、黒田もマーティンの恩恵にあずかった選手のひとりだった。
マーティンはパイレーツの熱意を意気に感じ、移籍を決意する。
そしてスタッフの提示するビッグデータの重要性をよく理解し、投手陣の成績を格段にアップさせたのである!