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 田中は今春に右肩炎症というアクシデントに見舞われた。現在は回復し、東
京新大学秋季リーグで順調に登板を重ねている。すでに球速も155キロ超を
計時。8日の杏林大戦では5回3失点と崩れたものの球団幹部は「将来的にみ
ても、先発完投型というタイプで断トツ」と高評価を覆すことはない。4、5
年後も先発陣の柱で君臨する可能性は高い。一方で、病み上がりから来年プロ
で1年間ローテを守れるのかという点で不安を消せない声も実際ある。

 最速152キロの佐々木は8日の首都大学リーグ・東海大戦で3安打完封勝
利。東海大・菅野(現巨人)の53回連続無失点記録に並ぶなど結果を出し続
けている。先発、中継ぎともに可能。故障もなく、即戦力として確実に計算で
きる右腕は来季勝負をかける指揮官からすれば心強い存在である。

 今年のドラフト候補は近年では珍しい豊作といわれる。その中で抜けている
のが田中と佐々木。だから、悩む。最も多く指名されるのはどちらか。球団首
脳は「いずれも競合になる」と予想する。

 指名が重複した場合のくじ引き役は2年連続で金本監督に託すことを決めて
いるが、その“恋人”を決めるのは締めきり直前となりそうだ。「昨年もギリ
ギリで高山に変更した。他球団の動きも注視しながら決めたい」と球団幹部。
本番まで泣いても笑っても、わずか1週間。決断の日が迫ってくる。