選手流出止まらぬ西武、来オフさらに戦々恐々

西武からFA宣言していた岸孝之投手(2006西武希望枠)の楽天移籍が決定した。17日に西武プリンスドームに隣接する球団事務所を訪れ移籍することを伝えた。
鈴木球団本部長は「力及ばず。地元(仙台)でやりたいという思いが、こちらが思うよりも強かった」と敗戦の弁。
「交渉するたびに条件は上乗せしていった」と4年総額10億円まで増額したものの、引き留めることはできなかった。

楽天はFA交渉に星野仙一副会長が出馬し、4年総額16億円を提示。
ある西武幹部は「あれで岸が、『考えさせてください』と言ったら、下の者は星野さんに『おまえら何やってるんだ!俺に恥をかかせるのか!カネ積め、カネを!』と怒られる。
そういうことだよ」と、楽天マネーの威力にお手上げだった。

これで西武からFA移籍した選手は昨年の脇谷(巨人)、2013年オフの涌井(ロッテ)、片岡(巨人)、12年オフに米大リーグ・アスレチックス入りした中島(オリックス)など、ここ6年で9人目。流出に歯止めがかからない。
しかも来オフはもっと大変だ。

海外FA権を保有する主砲の中村(2001西武2巡目)は4年契約が満了。炭谷(2005西武1巡目)も2年契約が切れる。
さらに順調にいけば秋山(2010西武3位)と牧田(2010西武2位)が国内FA権を取得。再来年は浅村(2008西武3位)も国内FA権を得る。

前出の西武幹部は「中村はライオンズ愛を持っているから大丈夫だろう。これからはライオンズ愛がある人だけでやっていくしかない」と訴えた。
愛のある選手がたくさんいることを願うばかりだ。