金本監督、深夜の決断 前日まで佐々木指名、覆した大山の潜在能力
http://www.daily.co.jp/tigers/2016/10/21/0009598445.shtml

 真夜中の決断だった。最上位は今夏からほれ込んでいた佐々木でいく。12時間前まではそう思っていた。
が、もう一度頭を真っ白にして考えた。前日のスカウト会議後、四藤球団社長ら幹部、スカウト陣と都内の
料理店へ出掛け、帰宿してラウンジで2次会。その後、自室で午前2時までスカウト作成の資料ビデオと向き合った。
そして、深夜改めて心をわしづかみにされたのが、中央では無名のスラッガー、白鴎大の大山だった。

 「右の大砲候補といいますか、本当にバッティングがしなやかで強く、タイプ的にはヤクルトの山田選手に
ちょっと似ているかなと…。そんな雰囲気があります。若い世代の野手、右の核が少ないし…。
ウイークポイントは野手だということで、満場一致で決まりました。投手は若いのがいますから…」

 ドラフト会場から桜美林大までの道程を量るなど、競合しても佐々木の指名権を得る青写真は確かにあった。
だが、現実的に構想を描いたとき、野手の駒不足を補いたい思いがぬぐき切れず、大胆にシフトチェンジに踏み切った。
映像に目を凝らせば、打者の血も騒ぐ。インスピレーションも働いたのだろう。
導き出した結論をこの日午前、四藤社長、佐野統括スカウトらに伝えると、全員が納得してくれた。