ほぼ生え抜きで頂上決戦 広島&日ハム“スカウトの眼力”

■阪神にはまねできない

FA補強をしない広島のドラフト方針は基本的に一貫している。1位は即戦力の投手。2位以下は
野手を中心に取って育成する。その際スカウトが重視するのが、厳しい練習に耐えられる強い身体。
そして肩の強さに脚力だ。二塁菊池(11年2位)に遊撃田中(13年3位)、三塁安部や右翼の
鈴木(12年2位)はその典型。日ハムのスカウトも、野手に関しては脚と肩を重視する。

ライバル球団のスカウトがこう語る。

「中でも広島のスカウトは一番足を使うんじゃないかな。甲子園や東京六大学で名を売った選手など
はあまり追い掛けず、これはと思った選手は中学生の頃から徹底マークする。中学生ではないが、
九州担当の田村(スカウト)は大瀬良に高校時代(長崎日大)から密着し、信頼を得ていたのは有名
な話です」

対照的なのは、同じセ・リーグの阪神だ。海外とプロ担当を除けば、スカウトは今年まで11人もい
たのに、近年のドラフト1位で主力になっているのは高山(15年)と藤浪(12年)だけ。
あとは3年目の岩貞が今季開花したぐらいだ。

「資金力のある阪神さんは、ドラフトや育成よりFA重視でしょ。スカウトは引退後の受け皿になっ
ているともっぱらです。同列に扱ったら広島のスカウトが怒りますよ(笑い)」(前出のスカウト)

他球団から選手を連れてきて戦力を補うことは悪いことではないが、それにしても阪神がリーグ優勝
したのは05年が最後。日本一は85年以来ない。84年日本一の広島は今年25年ぶりのリーグ
優勝だが、その広島よりはるかに金を使っているだけに、編成能力が問われるというものだ。

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