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 同じく長所でもある守備では、少しつまづいた。第2戦から3戦連続で舞台と
なったサルティージョの球場は、内野の芝がまばらで、土の部分には表面に石
が飛び出しているなど、グラウンド状態は決して良くなかった。ノックの打球
もイレギュラーすることがしばしば。そんな中、植田はファインプレーを次々
披露した一方、第3戦でまさかの3失策を記録。「守備はそんなによくなかった
です」と声を落としたが、第4戦以降は無失策。「いつもと変わらず、試合中
には1歩目の速さを意識している」という言葉どおり、三遊間を抜けそうな際
どい打球に何度も飛びつき、アウトにした。

出塁率.432&6犠打をマーク、出塁して送って“2番”を全う

 もう1つ、このW杯でつかんだ大きな収穫がある。それが「2番」の役割を全
うしたことだ。30打数9安打で打率3割をマークしたが、これに加えて7四死球
で出塁し、6犠打も記録。出塁率は.432に上り、レギュラー陣としてはベスト
ナイン受賞の武田健吾(オリックス)、MVPとベストナインをW受賞した真砂
勇介(ソフトバンク)に次ぐ高さを誇った。

 今季ウエスタン・リーグでは、打率.168、出塁率.268と、打撃成績はいまい
ち奮わなかった。だが、侍ジャパンU-23代表の2番として、出塁し、進塁し、
あるいは送ってチャンスを広げるという仕事をし、勝利を呼び込めたことで自
信を深めた。

 「2番でずっと出させてもらって、バントでつないだり、自分で出塁してチ
ャンスを作ったり。そういうことが、ようやくちょっとできた。この役割をチ
ームに戻ってもやっていきたいです」

 侍ジャパンのユニフォームに身を包み、決して恵まれたプレー環境ではない
舞台で、世界を相手に積み上げた経験は、来季以降に植田が一回りも二回りも
大きく成長するための貴重な財産になったはずだ。