/オリックス、陽に断られた日に…
オリックスの長村裕之球団本部長(57)は6日、阪神にフリーエージェント(FA)で移籍した糸井嘉男外野手(35)の人的補償におけるプロテクトリストが届いたことを明かした。
この日、FAでの獲得を目指していた日本ハム・陽岱鋼外野手(29)の代理人から断りの連絡が入り、早々に“穴埋め”を検討することになった。最下位からの巻き返しを期するオリックスを、悲劇が襲った。
FAで獲得を目指した陽岱鋼から断りの連絡が入った。だが、同時に阪神に移籍した糸井の人的補償のプロテクトリストが届いた。“失恋”を引きずってはいられない。長村球団本部長は、前を向いた。
「じっくりとリストを見させていただきます。福良監督が台湾から(8日に)帰ってから、検討を重ねていきます」
チームの中心だった糸井に去られ、陽にも振られ…。今オフ、外国人補強こそ積極的に取り組んでいるものの、FA補強は失敗。人的補償でなんとか“穴埋め”したい。

補強ポイントは左投手と二遊間だが、陽獲り失敗で不足する右の外野手も候補。台湾で開催中のウインターリーグを視察している福良監督は、8日に帰国する。それを待って田口2軍監督らを含めた会議を開き、
リストを精査。これぞという人材を見いだす構えだ。「代理人から『難しい選択でしたが、他球団を選びます』と連絡がありました。他球団がくることは覚悟の上でしたから、仕方がありません」
長村球団本部長は陽との交渉決裂について、こう説明した。センターラインの強化を掲げ、いち早く獲得意思を表明して3年程度の複数年契約をオファー。条件の上積みができないほど、最初から球団の最大限の誠意を伝えたが…。だが、悔やんでみても仕方がない。
「適正限度額のなかで、誠意を持って交渉させていただいたので」と同球団本部長。最下位からの逆襲を図るには苦しい補強戦線。虎のリストを、踏んだり蹴ったりのチームの光明にしたい。
★外国人入れ替え
オリックスの今オフの補強で目立つのは、外国人を大量に入れ替えたことだ。7選手のうちディクソンとモレルだけを残し、ブランコら5人は退団。新たにロメロ(マリナーズ)ら育成選手も含めて計5人を補充する予定だ。
ドラフトでは即戦力右腕の山岡(東京ガス)を1位で獲得。ただ、FAは失敗し、今のところ大型トレードやトライアウトからの新戦力獲得はない。