あの人はいま 
元横浜ベイスターズ内野手 
石川雄洋さん(33歳)


2019年、ワールドシリーズ。 それを、テレビで見つめる男がいた。18歳で将来を嘱望され横浜ベイスターズへ入団した、石川さんは今…。
「あの頃は若かったですね(笑)」若き日を回想する石川雄洋は、どこか寂しげだ。
「未だに当時の夢を見ることがあるんですよ。ワールドシリーズで、僕がホームランを打って活躍する夢を」ベイスターズを退団後、四国ILに活躍の場を求めた。
その後、故障がちになり若手や新加入選手の台頭に押され目立った活躍はできず32歳の若さで引退を決意。

今はラーメン屋を営む傍ら、地元の少年野球のコーチを勤めている。暖簾の屋号の文字は元ベイスターズ、中畑監督の手によるものだ。
「いらっしゃい」。関内駅北口から歩いて7分。
「ラーメン 墓石」のえび茶色の暖簾をくぐって店内に入ると白いタオルを頭に巻いた石川雄洋さんと妻、小百合さんの元気な声に迎えられた。
「去年の4月にオープンしました。暖簾の『墓石』という文字は中畑監督に左手で書いていただいたものだし、開店に合わせてスポーツ紙やテレビでも取り上げてもらった。
おかげで、県外から足を運んでくださるお客さんが多かったのはうれしかったですね」とはいえ、その分、プレッシャーも大きかったという。
「ラーメン好きは飛行機に乗って本場・横浜まで食べ歩きに出かける時代でしょ。ボクが修業した老舗『流星』のものは魚介がベースなのが特徴だから
家系ラーメンのようなこってり濃厚なものだと信じ込んでる東京人にはモノ足りないようなんです。それで怒られちゃったこともあるけどそれも修業のうち。我慢、我慢です」
かつてのライバルで現マリナーズ所属の宮崎について尋ねると…「あいつら俺より打ってなかったんですけどね(笑) 」と、おどけ
「監督に気に入られるのも才能だと思いました」
「怪我さえ無ければって…歯がゆいですけど」「今はもう現役に未練はありません。今度は教え子でサイヤングを狙いますよ(笑)」
(写真)どんぶりを手に持つ石川さん
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