落合GM誕生と同時に中日の高校生指名は極端に減った。
新体制が発足した3年間のドラフト会議で、中日は支配下選手計21人を指名。
その中で高校生は13年の1位・鈴木と15年の1位・小笠原だけ。野手は1人もいない。これほど偏った理由の一つに落合GMの意向がある。
中田スカウト部長も「誰というわけじゃないが、任せると言われた以上はこっちも推薦して、議論するべきだったという思いはある」と
苦しい胸の内を吐露した。その結果、支配下での野手最年少は高卒4年目の溝脇。他球団とは異質の年齢構成となった。

西山代表は「野球団が育っていないと言うが、これから育つ可能性はある」と話した。
ただ、その可能性は高いとは言い難い。広島・鈴木は高卒4年目で大ブレーク、
2年連続トリプルスリーが確実なヤクルト・山田、侍ジャパンの4番でDeNAの主砲・筒香も高卒だ。
即戦力投手なら大学社会人にも多くいるが、チームの主軸や日本代表に名を連ねる野手となると一目瞭然。
中田スカウト部長が話した通り、5年後、10年後を描いたドラフト戦略ができたといえばその答えは「NO」だろう。
目先の勝利に重点を置いた補強ばかりのドラフト戦略では、いつまでたっても泥沼からは抜け出せない。