阪神15年ぶりチーフスカウト制復活、清宮獲り本腰
[2016年12月27日10時46分 紙面から]
http://www.nikkansports.com/baseball/news/1757181.html

 阪神が怪物スラッガー獲得に本腰を入れる。来年1月1日付の球団人事で、
畑山統括スカウト補佐のチーフスカウト就任が判明。球団首脳は「名称変更の
意味合いが強い」と話し、佐野統括スカウトを補佐する立場は変わらない。し
かし02年を最後に空位だったポストの復活は、ドラフト戦略に対する熱意の
表れと言える。

 球団は来年のドラフト1位候補に、早実・清宮、履正社・安田を軸とする方
針を固めている。15年には新人王を獲得した明大・高山、今年は白鴎大・大
山と2年連続で野手を1位で指名し、周囲を驚かせた。これは生え抜き野手が
育っていないことへの危機感の表れ。シーズンでは超変革のスローガンを掲げ、
原口や北條ら来季につながる若い芽が台頭したが、絶対数は依然として不足し
ている。「主軸を打てるスター選手は絶対に必要だ」と電鉄本社からも怪物ス
ラッガーを待望する声が上がっている。

 過去の苦い経験もあるようだ。古くはPL学園・清原にはじまり、星稜・松
井、大阪桐蔭・中田ら怪物と呼ばれた超高校級の打者を1位指名したが、こと
ごとくクジに外れた。伝統ある球団で生え抜き選手に4番を任せたいという強
い思惑もある。

 清宮は卓越した技術はもちろん、高校生ながら抜群の人気と集客力を誇って
いる。安田も地元のスター候補で、猛虎のウイークポイントと言える三塁を守
れるのは魅力だ。ともに来春のセンバツに出場し、甲子園を沸かせることは確
実。10年に1人しか出てこない大型スラッガーを、取り逃すわけにはいかな
い。球団ドラフト史上初となる3年連続の野手1位に踏み切る可能性は高い。