>>211
 今年のスローガンは「挑む」だけれど、「超変革」が終わったわけではない。
生え抜きのレギュラーを育てたい。この思いはずっと変わらない。

 ひとつ、内輪の話をしようと思う。補強について。糸井をFAで獲ったけれ
ど、球団で調査していた選手は他にもいた。もっと獲ればいいという声も確か
にあった。でも、そうはしなかった。やはり、1人でも多く生え抜きを育てた
いという思いがあったから。

 例えば捕手。実績十分の捕手を獲得する話も出た。例えば投手。中継ぎで補
強ポイントに合うFAの投手もいた。でも、獲らなかった。捕手もそうだし、
左のリリーフもそう。原口、坂本や梅野、山本翔…彼らに託したいと、どんど
ん顔が浮かび上がってきた。

 この十数年、タイガースの生え抜きで鳥谷以外にレギュラーになった選手は
いない。投手はいるけれど、野手は05年以降誰もいない。10年以上も出て
いないなんて異常だし、非常事態。ドラフトで大山を1位指名した理由は、球
団、本社内ではっきりしていた。

 大山のプレーする姿を実際に見たことはないし、情報はスカウトの話や映像
のみ。それでも、北條のように実戦向きだし、将来性は十分あると思った。

 ドラフト1位で野手を指名したことでサプライズとも言われたけれど、球団
内に異論はなく、坂井オーナーも大賛成してくれた。とにかく、野手の生え抜
きを一人前に育てなければ、タイガースの明日はない。それくらい危機感を持
っている。