>>212
 補強は必要だけど、補強依存のチームにはしたくはない。原口なんてチーム
内補強みたいなもので、当初は右の代打で御の字だと思っていた。それが4番
を任せたくなるほど期待を持たせてくれて、うれしい誤算だった。補強は最小
限。そんな思いが選手たちにどれだけ伝わっているか分からないけれど…。

 補強すれば当然、今いる選手たちのチャンスは減る。糸井が加入したのだか
ら、江越や横田、中谷のチャンスが減るのは仕方のないこと。仮に昨年、江越
が2割7、8分でホームラン15本くらい打っていたら、上がり目があると見
なされただろうし、よし、江越でいこうとなっていた。そういうものが見られ
なかったから、糸井を獲ることになった。外野に限らず若い選手は、また来年
やればいいなんて悠長に構えていると、いつの間にかチャンスはなくなってい
ると思った方がいい。

 狭き門のプロ野球に入っても、これという決意を継続できる選手は一握りし
かいない。プロの選手でも楽をしたい、遊びたい。そういう気持ちは絶対にあ
る。現役時代、僕自身も甘いところはたくさんあった。貫き通したこともある
けど、ついついサボってしまった時期もあったし…。

 そういう思いが分かるから、練習にはある程度の強制が必要だと思っている。
特にキャンプでは追い込むようにレールを敷いて「これだけはやれ」と背中を
押してあげないといけない。やれ!やれ!と言っているだけでは、なかなかや
らないもの。皆、やらないといけないとは思っているけど、いざ1人でとこと
ん追い込めるかというと、なかなか…。

 実は、そう言う僕自身、やらされる練習に対してあまり前向きになれなかっ
た。広島のキャンプはすごくキツかったので、どうすれば楽をできるか、そん
なことばかり考えていた。今の選手だってそういう思いはあるだろう。だから
思う。昨秋のキャンプは本当に皆よくやった。これはお世辞でも何でもない。