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 69年に中日入りした星野仙一さんはプロ2試合目の登板となった5月5日
の広島戦(福井)に先発し、6回1/3を5安打1失点に抑えてプロ初勝利を
挙げる。

 巨人戦初勝利は6月13日の後楽園球場。8回、2−2の同点にされた直後
に登板し、続くピンチを切り抜けると、9回1死一、二塁で打順が回ってきた。
代打もある場面だったが、ルーキー投手をそのまま打席に送った水原茂監督の
采配に応え、城之内邦雄さんの投球に食らいついて右前に落とす勝ち越しタイ
ムリー。さらに高木守道さんが3ラン、中利夫さんもソロで続いてこの回一挙
5点が入り、その裏は3人で片付けた。

 1年目の巨人戦勝利はこれだけで、2年目も2勝。「キラー」と呼ばれるよ
うになるのは平松さんに遅れること1年、71年あたりからだ。この年の8月
から73年7月にかけて巨人戦10連勝をマーク。先発勝利は1試合だけで、
ロングリリーフで勝ち星を重ねていった。その後もYGのユニホームに闘志を
むき出しにし、晩年の81年にも4年ぶり優勝を飾ったライバルから5勝を挙
げた。

 巨人戦通算成績は平松さんが51勝47敗2セーブ。通算201勝の4分の
1強を憧れの球団から奪った。51勝は国鉄(現ヤクルト)時代の金田正一さ
んの65勝(72敗)に次ぐ2位の巨人戦勝利数だ。星野さんは6位にあたる
35勝を挙げて31敗8セーブ。巨人から30勝以上を挙げて勝ち越したのは
平松さん、星野さんの他には33勝31敗の川口和久さんしかいない。