阪神北條の成長 藤浪へのひと言に見た/コラム
[2017年2月9日17時11分 紙面から]
http://www.nikkansports.com/baseball/news/1776531.html

 たったひと言に阪神北條史也の成長が表れていた。今季初実戦の紅白戦で、
さりげない気遣いを見せたのは3回裏に入る直前だった。マウンドで準備する
藤浪に歩み寄って声を掛ける。「けん制する?」。時間にしてわずか数秒。軽
くうなずいて遊撃の定位置に入った。

 この日は1番で先発し、3回に初球を小気味よく中前に運んだ。守備もそつ
がない。だが、記者席で見ていて、プレーよりも冒頭の光景が妙に引っ掛かっ
た。だから聞く。「走者が二塁に来たときのけん制の確認です」。サインプレ
ーでもあるから多くを語らなかったが、こんなことを言う。

 「WBCのボールは滑りやすいでしょう。藤浪がイップスになってもあかん
から。めちゃくちゃ、けん制がうまいわけじゃないし」