阪神福留の一声でキャッチボール相手を交代/コラム
[2017年2月3日17時43分 紙面から]
http://www.nikkansports.com/baseball/news/1773823.html

 野球用語は、僕たちの日常生活にも深く浸透している。今日もどこかの会社
で「全員野球で頑張ろう」と団結しただろうし、合コンで「あの子、ドストラ
イクや」と息巻く男性諸氏もおられよう。今回はキャッチボールの話。「アイ
ツと話してもキャッチボールできない」となれば、心穏やかではいられない。
それほどに意思疎通は大事なのだ。

 今年から阪神の新しいキャプテンに就いた福留孝介が味わい深いリーダーシ
ップを発揮した。午前10時40分の宜野座球場。キャッチボール直前、野手
を前に口を開く。「試合では同じ人だけに投げることはないんだから…」。そ
う話した後、ナインはグラウンドに散った。するとどうだ。キャッチボールの
パートナーが前日と大シャッフル。誰もが違う顔と向き合って球を投げた。例
えば、新外国人キャンベルは1日が江越で、この日は今成と組んだ。

 普通なら同じパートナーとキャッチボールする。あまり見ることがない光景
には、ワンプレーに執念を燃やす福留の意図が隠されていた。「そんな大した
ことじゃないよ」とサラリとしたものだが、続けて言う。