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 長い手足を生かした、ゆったりとした投球フォーム。力感のない腕の振りで
も、投じる白球はホームベース手前でグンッと伸びる。D2位・小野が宜野座
のブルペンに初見参。誰かに似ているぞ…。その答えは、右腕自身が口にした。

 「楽天の岸さんに似ている、とよく言われますね」

 練習後、照れくさそうに明かした。西武入団1年目から4年連続2桁勝利を
挙げた岸について、小野自身は「自分の投げやすいフォームで投げている」と
特別参考にしていたわけではないことを強調していたが、1メートル85、7
5キロ、岸は1メートル80、74キロと、互いにやや細身の体格、東北の大
学出身と共通点は多い。金本監督は体の柔らかさに着目し「伊藤智仁(ヤクル
ト投手コーチ)みたい」と分析していたが、アマチュア時代は関係者が通算1
03勝の岸の投球フォームを重ね合わせていた。

 その“虎の岸”はこの日、宜野座球場で初のブルペンに入り、捕手役を中腰
にさせ、直球のみを31球。軽めの投球だったが、初めて捕球した片山ブルペ
ン捕手は「いいんじゃない! 真っすぐのキレ、回転もいい。早く全力投球を
見てみたい。ゆったりとしたフォームよりも球が来ている。クイックしてもボ
ールの強さは落ちない」と興奮気味に振り返った。