崖っぷち阪神岩田 明日につながる2回0封/コラム
[2017年2月17日17時4分 紙面から]
http://www.nikkansports.com/baseball/news/1780200.html

<酒井俊作記者の旬なハナシ!(28) 春季キャンプ編>

 カレンダーを1月下旬まで戻す。「沖縄には有望な若手を多く連れていく。
力量が分かっている中堅クラスは2軍安芸スタート」。これがキャンプメンバ
ー振り分けの基本的な方針だ。そのなかで金本知憲監督が、ある温情を見せて
いた。

 昨季0勝に終わったプロ12年目の岩田稔を1軍キャンプに同行させたのだ。
ベテランの域に入ったが、金本は「まだまだ若いんだから。ラストチャンス、
ということ。そういったことはキャンプに入ってから話をした」と明かす。地
位を失った男に、青柳や秋山ら若手と先発ローテーションを競わせる。33歳
左腕への最大限のエールだろう。だから岩田も「つかみ取れよ、というメッセ
ージだと思います。結果を出さないと僕の野球人生は終わってしまう」と危機
感を口にした。

 まさに、この日は野球人生を左右しかねない場面を迎えた。韓国・サムスン
との練習試合に先発、1回から制球が定まらず、2四球で1死満塁のピンチ。
また打たれれば、チャンスは限りなく遠のく…。11日紅白戦で2回5失点だ
った経緯があるからだ。この試合がどんな意味を持つのか、マスクをかぶる坂
本も分かっていた。だから、試合前に「今日はゼロに抑えないといけないです。
そういう配球をしていきます」と声を掛けた。