>>83
 強い打球に舌を巻いたのは、同僚の高山だった。今永に左飛2つに倒れた。
「真っすぐをしっかり打ち返そうと思いましたが、うまくいきませんでした。
北條はすごいですね」と脱帽。さらに背番号2は五回は平良から中前打、八回
は平田から左翼線二塁打と甘い球を逃さず快音を連発した。これで実戦3試合
で10打数5安打だ。

 昨季途中に遊撃を鳥谷から奪った。今季は、真価が問われる。金本監督は
「俺は毎日見とるけ、あまり分からん」とうれしそうに話すと「安定感はある
し、元々実戦向き」と目を細めた。

 「小さくすることは簡単だけど、そうはしたくない。将来はクリーンアップ
を打ってほしいよね。可能性がある限り」

 光星学院(八戸学院光星)高時代は大阪桐蔭高・藤浪のライバルとして甲子
園をわかせたスラッガー。プロ入り後は“中距離砲”へモデルチェンジしたが、
指揮官は小さく育てるつもりはない。

 伝え聞いた北條も「まずは自分の実力、技術を上げないと、そういう打順は
打てない。向上心をもってやりたいです。0本より1本、1本出たらもう1本。
集中してやっていきたい。アピールには安打(を打つ)しかないので」と力強
い。もっと大きく−。着実な成長を見せる22歳には無限の可能性が広がって
いる。 (堀啓介)