伊勢孝夫・新IDアナライザー】阪神の沖縄・宜野座キャンプで本紙評論家の伊勢孝夫氏が注目のドラフト1位・大山悠輔内野手(22=白鴎大)を徹底チェックした。

スラッガー候補と期待の大きい大物ルーキーは20日現在、実戦15打数無安打と苦しんでいる。伊勢氏は大山の抱える問題点を次々と指摘した。
大山のフリー打撃や練習試合での打撃を見て気になったのが、打ってるポイントが一定じゃないことだ。
今のはうまく打ったな、と思ったら、次は同じような球につまったりする。フリー打撃で打ちやすいボールを投げてもらっているのにつかみきれない。
原因はボールを引っ張り込みすぎるから。本人は左足の前ぐらいで打っているつもりでいるのだろうが、実際にはボール2個分くらい後ろ。打ってるポイントがへその前ぐらいになっている。だからバットが遠回りして苦しそうに振っているように見えてしまう。

 この打撃を修正するためには俺だったらスタンドティーを使う。「ここで打つんですよ」と打つポイントをしっかり決める。本来この指導方法は邪道。本当は足元がしっかり決まらないといけない。
ステップしたスライドの幅によってポイントが違ってくるからだ。ただ手で放るティー打撃では同じところに放るのが難しい。一定させるためにはスタンドティーがいい。決してフォームを変えるのではない。打つポイントだけは教えたい。

軸足である右足のつま先の角度も気になった。本来は投手に対してきっちりと直角にならなければ、ちゃんと力が伝わらない。しかし、大山の場合は少しハの字に開いている。わずかの差だが、この差がインパクトでは大きな差となって表れる。
落合(博満氏=前中日GM)なんて左足はどうでもいいって感じだったが、右足は見事なくらいきっちりと直角に入っていた。

 打席の立つ位置も意図を持って明確にしなければいけない。19日の日本ハムとの練習試合(宜野座)の第1打席と第2打席では打席の真ん中に立っていた。これは普通あり得ない。
本来は前か後ろ。大抵は後ろギリギリに立つもの。あの立ち位置では変化球は一番曲がるところだし、真っすぐも速く感じる。第3打席では誰かに言われたのだろう、後ろギリギリに立っていたが、なぜ真ん中に立っていたのかコーチと話をする必要がある。