ヤクルト・レジェンドOBの八重樫幸雄が古巣に激励「スワローズよ、"ミニ巨人"になるな」
http://wpb.shueisha.co.jp/2017/06/27/86992/

ー今季は交流戦の10連敗をはじめ、スワローズは苦しい戦いが続いています

八重樫 主力にケガ人が多いとはいえ、野手の選手層が薄いですよね。これは僕も含めて、ここ数年の編成の責任です。
会社からの「即戦力投手が欲しい」という要望に応えすぎた反動といえるかもしれない。山田哲人以外の野手はほぼFAやトレード、テスト入団ばかりだからね。

ー確かに大引啓次、坂口智隆、大松尚逸(しょういつ)、鵜久森淳志(うぐもり・あつし)などパ・リーグ出身選手の活躍が目立ち、
「再生工場」などともいわれています。

八重樫 でも、「野村再生工場」のときとはちょっと違うと思うよ。
今、活躍している選手たちは衰えを見せ始めたとはいえ、もともと実力や実績がある選手ばかり。野村さんの頃はそうじゃなかったから。

ーなるほど。

八重樫それに移籍選手が活躍できる土壌があるのはいいことだけど、
これが多くなってくるとヤクルト本来の家庭的なムードとか、チームの一体感が薄まってくるようにも思える。やっぱり生え抜きの選手がもっと奮起しないと。

ー八重樫さんは09年から昨年までスカウトをされていましたが、その視点から現状をどう見ていますか。

八重樫 僕は北海道と東北の担当だったんだけど、八
戸大学(当時)の秋山翔吾(現・西武)はぜひ獲得したかったな。
でも、「外野手は余っている」という事情で指名できなかったんです。

ーやはり会社は「即戦力の投手が欲しい」と。

八重樫 以前は各地区の担当スカウトが薦める選手をスカウト全員で見ていたんだけど、ここ5、6年はそれもなくなってきてね。
それよりもトップの判断が優先されるというか。きっかけはライアン(小川泰弘)だったと思う。

ーと、いいますと。

八重樫 彼が12年のドラフト2位で入つてきて、すぐに16勝して、最多勝に新人王でしょう。
それで社長も「即戦力投手が欲しい」となって、そこからは毎年、投手ばかり指名するようになったね。

ー確かに12年以降は、13年の杉浦稔大(としひろ)、14年の竹下真吾、15年の原樹理(じゅり)と即戦力投手の工位指名が続いています。

八重樫 チーム事情を考えるとそれが悪いとは言わないけど、そうそううまくいくもんじゃないし、もう少し高校生野手に目を向けてもいいよね。