>>732
に追記すると、バルセロナ五輪のドリームチームに始まる世界的なバスケブームの波は
日本にも押し寄せていて、80年代の終わり頃には若者文化としてのNBAは広まっていたんだよ。
「野球なんておじさんのスポーツ。オシャレな若者はNBAを見る」的なものは当時からあった。
渋谷とか若者が集まる街にゴールが設置されたのがこの頃。
ただ、当時はあくまでも「NBA」の人気であって「バスケ」では無かったんだけど。

このNBAブームを苦々しく思っていたのがJABBA(現在のJBA)幹部。
JABBAはアマチュア至上主義を表明していて、ショーアップされたNBAとは
距離を置いていた。FIBAがNBAと協調路線を取るようになって少しずつ
軟化はしていくんだけど、SLAM DUNKが連載されていた頃は
学生バスケではダンクシュートを非紳士的行為として禁止していたはず。
だから、大男がダンクしまくるSLAM DUNKはJABBAから見ると「有害図書」
以外の何物でもなかったわけだ。

井上雄彦にしてみれば「選手がやりたいこと、観客が見たいことを禁止するのは
おかしいだろ!」って感じでああいう描写をしていたんだけど、結果として
「SLAM DUNKはバスケの敵」ということになって、ブームを競技の人気に
つなげることを拒絶したわけだ。