権藤博氏語る WBC日本代表投手が派手に打たれている理由
日刊ゲンダイDIGITAL 4/15(土) 9:26配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170415-00000014-nkgendai-base

 いきおい、力で押したくなる。ましてや、世界のパワーヒッターと対峙し、
ヒリヒリするような勝負をしてきたばかりである。日本の打者を見下すわけで
はないが、どうしたってパワーでは劣る相手に、投球の「強弱」をおろそかに
してしまっているように見えるのだ。

 私の言う「強弱」は、「緩急」とは違う。緩急は、誰にだってつけられる。
真っすぐのあとにカーブを投げれば、それだけで緩急。必要なことではあるが、
勝負においてそれ以上に効くのが、打者の「目」と「間」を狂わせる「強弱」
だ。

 同じ直球を投げるのでも、意識的に150キロと140キロを投げ分ける。
変化球でもそう。これが私の言う「強弱」で、侍ジャパンの投手陣にはその効
用を何度も説いた。

 一本調子でいけば、菅野だって石川だって、そうは簡単に勝たせてもらえな
い。海外勢に比べてパワーは劣っても、日本の打者はミート力には優れている。
調子の良さに任せて力でグイグイ押すだけでは打たれて当たり前だが、状態が
良ければ良いほど力で押したくなるのも事実。気持ちは分かる。それが、投手
という生き物だ。調子の良し悪しが必ずしも結果にはつながらない。だから野
球は面白く、難しい。