>>109
 「その数字はすごいですよね。キャンプでは特に内野の技術練習も増えまし
たし、選手への意識付けもすごく大事だと思っています。ミスって相手につけ
込まれるじゃないですか。去年、ウチは広島戦で2アウトからボコボコ点を取
られたこともあってね…。ピッチャーにはよく言うんですよ。3つめのアウト、
ひとつのアウトを取るのって難しいだろ?って。野球って投手を含めた守りじ
ゃないですか。0点に抑えていれば絶対に負けることはない。捕手を中心とし
た守備力の大切さは、コーチがいつも口酸っぱく言っています」

 乱闘劇のモヤモヤを晴らす糸井嘉男の決勝弾で虎が連敗を止めた夜。勝因の
ベースが「無失策」であったことを忘れてはならない。秋山拓巳の好テンポ、
制球の良さがバックに好影響を与えたことは間違いない。触れておきたいのは
三回の守り。中村悠平の右中間を割ろうかという打球を難しい体勢で止めた福
留孝介の好守はその典型ではなかったか。抜けていれば二塁打の当たりをシン
グルで止めたビッグプレー。投手の制球が安定すれば名手の読み、ポジショニ
ングも冴える。そこに双方の信頼関係が生まれると感じる。

 開幕カード3連戦で12球団ワーストの8失策を犯した阪神が2試合無失策。
この夜、2度の犠打失敗を「エラー」に数えるなら反省しなければならないが、
バッテリーを中心とした堅守が勝利を呼ぶ典型的な試合だったと思う。