四球が激減 西武投手陣を変えた“ストライクゾーン改革”

昨季はリーグ4位のチーム防御率3.85に加え、524四球は同ワースト。そこにエースの岸が楽
天にFA移籍したものだから、球団は泣き面にハチ。今季開幕前、ある球団スタッフは「リリーフは
整っているけど、先発が足りない」と嘆き節だった。

それがいまや、チーム防御率3.30はリーグ2位。287四球はパで最も少ない。この日、12勝
目(5敗)を挙げた菊池を筆頭に、ウルフ9勝(2敗)、野上7勝(7敗)、十亀6勝(5敗)、岡
本6勝(無敗)と、懸念されていた先発陣も結果を残している。

土肥投手コーチは「秋季キャンプからやってきた四球対策が実を結んだ」と、こう話す。

「ストライクゾーンを甘めに設定して投げさせたんです。メジャーではホームベースをタテに3つに
割って、それぞれミドル(真ん中)、インナー(内角)、アウター(外角)と大ざっぱにゾーンを分
ける。これを取り入れた。ギリギリのコースばかり狙っていては四球が増える。例えばカウント3
ボール1ストライクのケースでも、甘く入ってもいいからゾーンで勝負してくれ、と。時には打たれ
ることもあるが、意図した通りのボールなら問題ない」

その効果は顕著だ。菊池は昨季143回で67四球だったのが、今季は144回3分の2で34四球。
野上も107回で43四球から、100回で19四球と激減している。

野上が言う。

「気持ちの面で(土肥コーチの指導は)大きいですね。歩かせるくらいなら打たれた方が……となれ
ば強いボールも投げられる。ストライク先行でいけるので、ファウルでカウントも取りやすい」

ソフトバンクと楽天は戦々恐々だ。

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