>>491
 阪神の内部では「広島に4、5年育成が遅れている」が合言葉のようになっていて、
鈴木誠也、田中広輔、菊池涼介、丸佳浩ら生え抜きの野手を育てた広島スタイルを手本
に若手育成を加速させたい考えだ。球宴後早々と、金本監督に来季の続投を要請したの
も「育てながら勝つ野球」を2年目もぶれずに推し進めている金本野球を支持したから
である。積極的に若手を起用、外野では中谷、内野では大山が存在感を示している。

 一方、休ませながら起用している福留の1年先延ばしにしていた一塁コンバート案が
来季は再浮上してくるだろうし、36歳の鳥谷にしても、いずれ三塁から一塁へのコン
バートを決断する日がくるだろう。そうなると、中田を獲得しても一塁のポジションが
数年後にはだぶつくことになり、その余波で若手に競わせるべきポジションが減ってし
まうことになる。競争は激しくなるが、生え抜きの若手を育成するためには、中田の獲
得がむしろ障害になる可能性もあるのだ。

 またロジャースの契約延長問題もある。彼を最低限の保証にもう一人、新外国人野手
を獲得するとしても、どのポジションに狙いを絞るかも、中田を獲得すれば影響を与え
ることになる。

 「投手は余るほど補強せよ」が、この世界の鉄則。資金力があるなら、投手のFA補
強に対しては誰も異論はない。8月31日に日ハムが戦力外としたメンドーサをウェーバ
ーで獲得した補強は大ヒットである。