【阪神】藤浪晋太郎はひとまず休ませるべきではないか?
http://bunshun.jp/articles/-/3886

8月17日、元広島の北別府学氏が『藤浪投手に寄せて』と題したブログ記事を投稿し、
その冒頭で「藤浪投手が野球が面白くないと話していたと聞いた」とつづったが、確かにそう漏らしていても不思議ではないくらい彼の表情は重く、暗い。

 金本知憲監督は先述した8月16日の広島戦の前々日に「(今回の先発は)今後、彼の人生を左右する」などとコメントして話題を呼んだが、
個人的には危うい言葉だったように思う。金本監督ならではの体育会系的な荒療治は、精神力を鍛えるためにはある程度なら有効かもしれないが、
精神に負った深い傷を癒すためには無効どころか、そこに塩を塗る行為に近い。鍛えることと癒すことは、まったくの別物だ。

 今の藤浪はたぶん野球を楽しんでいない。23歳の若者らしい、弾けるような瑞々しい笑顔は久しく見ていない。
きっと彼は子供のころ、野球を始めたばかりのころ、あの有り余る才能と破格の体格を存分に生かして、夢中で白球を追いかけていたんだと思う。
そういう野球の原風景みたいなものが、23歳の藤浪からはまったく感じられない。

 もしも今の阪神に新庄剛志がいたなら、「乗り越えろ」ではなく「楽しめ楽しめ」と明るく声をかけて、被り物でもやらせていたんじゃないか。
以前に本連載でも書いたけど、その意味でも今の阪神には新庄剛志が足りないのかもしれない。

 極端な話、私はいったん野球から離れてみるのも良いのではないか、と思っている。
シーズンオフに米国留学のプランがあるなら、今からしばらくの休暇を与えて、
異国という藤浪の顔を知る人が少ない地域で心を休めるのも一案なのではないか。
今の藤浪には投手としての再生プランよりも、心の解放と療養のほうが先決のような気がする。