甲子園の飛ぶボール疑惑 小倉氏「明らかに飛び過ぎ」

花咲徳栄(埼玉)の初優勝で幕を閉じた夏の甲子園。岩井隆監督のことは前から知っている。
私が横浜高にいた頃、「勉強させてください」とグラウンドにやって来て、それから定期的に練習試合を行うようになった。
3年前の8月31日、私が横浜で指導を行う最後の日に、わざわざ顔を出してくれて「お疲れさまでした」とショルダーバッグをプレゼントされた。そんな律義な男だ。

決勝前夜、私は岩井監督に電話をかけた。「師匠の稲垣人司さん(花咲徳栄・元監督=享年68)が生きていたら喜ぶだろうな。明日、必ず勝てよ!」

人とのつながりを大事にする。同い年の東海大相模・門馬敬治監督や大阪桐蔭・西谷浩一監督らと親交が深く、情報を交換しているようだ。
投手は主に2人の継投で勝ち上がったが、なんといっても、全試合9得点以上という圧倒的な打撃力の勝利である。

大会最多6本塁打で話題をさらった広陵(広島)の中村奨成も立派である。
清原和博(PL学園)の記録を塗り替えたが、あの時代はラッキーゾーンがあり、甲子園は狭かった。現段階では清原より上といえる。

それにしても今大会は本塁打がよく飛び出した。
大会通算記録を更新する68本。筋トレの導入や、各打者がバットを振れるようになったこと、好投手が少なかったことを差し引いても、明らかに飛び過ぎである。
あくまで私見だが、「飛ぶボール」が使われていたのではないか。昨夏の大会は37本。急に31本も増えるのは不自然だ。
高野連はしっかり検証するべきである。