2017年9月12日
【コラム】阪神生え抜き2人目の快挙!“不屈の男”鳥谷敬
http://npb.jp/news/detail/20170912_09.html

 阪神の生え抜きとしては藤田平以来となる大記録を本拠地・甲子園で決めた。9月8日、
DeNA戦、2回一死一塁。鳥谷敬が井納翔一のスライダーを叩いた打球はライナーで右中
間を破る適時二塁打となった。史上50人目の2000安打の達成だ。球場に詰めかけた4
万5505人の大観衆は拍手喝采。鳥谷は二塁ベース上でヘルメットを取って歓声に応え、
早大時代に二遊間を組んだ1年後輩のDeNA・田中浩康から花束を渡されると笑みを浮か
べた。

 「最初の1本というのが一番、印象深いですね」

 2004年4月2日の巨人戦(東京ドーム)、新人ながらこの開幕戦に「七番・遊撃」でスタメ
ン出場した鳥谷。8回に前田幸長からプロ初安打を左前へ放った。同年の後半には遊撃の
レギュラーに定着。そこから今に至るまで連続試合出場も続けている。

 しかし、“虎の鉄人”に今季、最大のピンチが訪れた。5月24日の巨人戦(甲子園)、5回
裏。左腕・吉川光夫のすっぽ抜けた144キロ直球が鳥谷の顔面右側付近へ直撃。悲鳴の後
に静寂。金本知憲監督が血相を変えて一塁ベンチを飛び出す。うずくまって動けなくなった鳥
谷の姿に、誰もが息をのんだ。大量の血が鼻から流れて止まらず、そのまま途中交代して兵
庫・尼崎市内の病院へ。「鼻骨骨折」。2カ所が折れている重傷だったが……。

 翌日の同カード、5点リードの6回二死、甲子園の観客が絶叫した。代打で鳥谷が登場。顔
面は紫色にはれ上がったまま。動けばすぐ鼻から出血する状態だったが黒いフェースガード
を装着し、打席へ歩を進めた。桜井俊貴の前に三ゴロに倒れたが、150キロ近い直球に対し
て果敢に打ちに行き、2球、ファウルとしていた。