バット職人が語る鳥谷「打てなくても用具のせいにしない そんな選手は鳥谷さんぐらい」
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2017/09/09/kiji/20170909s00001173057000c.html?feature=related

 阪神・鳥谷の2000安打達成の瞬間を別々の場所で見届けた3人の男性は一様に喜
んだ。大切なバットに関わる人たちだ。

 入団1年目からサポートしてきたナイキジャパン社にとっては歴史的な出来事と言っ
ていい。1997年から本格的にプロ選手へのバット提供を開始し、過去にも稲葉篤紀、
松井稼頭央、谷繁元信ら2000安打を達成した数多くの超一流選手たちが使用。その
中で1本目から2000本まですべての安打をナイキ製バットで記録したのは今回の鳥
谷が初めてだった。

 「初めてのことです。初安打から2000本まで…。そういう選手は今後も出てこな
い可能性が高いです」

 同社の担当者・池田貴政さん(36)は誇らしげだった。鳥谷とは同世代の1981
年生まれ。名門の報徳学園―東海大では硬式野球部に籍を置いた。「オフには必ず東京
まで1年のあいさつに来てくれます。そういう選手は鳥谷選手だけです」。スター街道
を歩んできた一流打者としてではなく、人柄にほれ込んでいた。

 10年間近く鳥谷のバットを担当してきた堀場聡さん(54)にとっても特別な存在
だ。「打てないときでも何かを言ってきたことは一度もありません。決して用具のせい
にはしない。そんな選手も鳥谷さんぐらい。本当に凄い」。裏付けるデータも存在する。
プロ14年間で使用したバットはわずか4種類。過去には20種類を超えるバットの型
をつくった選手も存在したという。しかも大幅なモデルチェンジはなかった。