江夏氏 37年前の広島連覇を回想「自分もその空気に乗せられていった」
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2017/09/19/kiji/20170918s00001173438000c.html

 広島のリーグ連覇は1979、80年以来、37年ぶりだ。当時、守護神として連覇
に貢献した江夏豊氏(69=野球評論家)が当時を振り返った。(聞き手・内田 雅也)

 18年間のプロ野球生活で広島にいた3年間が最も幸せな楽しい時期だった。80年
は開幕前から「勝てる」感覚があった。79年に優勝して適材適所で人材がいた。決し
て層が厚いわけではなかったが、監督の古葉さん(古葉竹識氏)が「この場面ではこの
選手」という用兵を把握していた。

 レギュラーをつくるのは比較的簡単だ。問題は代打、代走、守備要員、投手なら中継
ぎ、リリーフをいかにつくり、うまく起用していくかにある。その点、今の緒方監督も
選手の特長を生かしてやりくりしている。センターラインの1、2、3番を固めた。1
5年の就任後、実績のなかった中崎を抜てきするなど今の継投の形をつくった。しぶと
いチーム。連覇もうなずける。

 南海時代の77年に野村克也監督から「革命を起こそう」と言われ、リリーフ専門と
なった。79年は広島に移って2年目。春にサチ(衣笠祥雄氏)が「おい、今年は優勝
するぞ」と言った。「ウチの穴をおまえが埋めてくれたからな」との言葉はうれしかっ
たが、半信半疑だった。何しろ自分は優勝を知らない。阪神で73年に巨人と最終戦ま
で優勝争いを演じたが、当時のカープはまた雰囲気が違った。チーム一丸というのかな。
自分もその空気に乗せられていった。

 カープでは首脳陣が選手と同じレベルで悩んでくれたり、相談に乗ってくれた。キャ
ンプ地の日南は昼間は喫茶店、夜はスナックになる店があってね。首脳陣と一緒にわい
わいやった。恐らく今のカープもそんな雰囲気じゃないのかな。家族と言えば親子だが、
首脳陣とも兄弟という間柄のような関係にある。それもまた強みかもしれん。(談)