−育成も含め毎年ドラフトで10人前後を指名している。

 「全員がレギュラーになれるわけじゃない。僕らには若い選手を預かった、すごく重たい責任がある。
毎年、自由契約を出さざるを得ない。その選手たちには必ずソフトバンクグループ企業からオファーを出す。
グループ全体で、われわれとして、でき得る限りの預かる責任を、形でちゃんと示したい。育成選手にも、みんな」

−今季は若手が活躍し、主力の離脱もカバーした。若手が育つ土壌とは。

 「ここはこだわりがある。ウチは3軍を持っている。米国の野球のシステムって、メジャーを1軍としたら8軍まである。
日本の野球で3軍というと急に落ちる気がするが、米国でいえば2A。それに値する若手選手をどんどん入れていきたい。
チームの体質として、どんどんそこから上に上がってくるシステムになれば。チームに所属する選手みんながそういう思いでやることが大事。
そうすると、やっぱり高校生をできるだけ取りたいという方向は、今後も変わらない」


−手当てを急いで長期離脱を減らす考え方。

 「だから違和感を覚えたときは…昔の人は『今の選手は弱っちい』と言うが、そうではなく、本来こうあるべき。肉体を駆使してパフォーマンスを出すわけだから。
チームとして最高のパフォーマンスを出してもらうため。『実はちょっと肘が痛えんだけど、動けるし、試合に出るか』って言ったって、打った時に『ウッ、痛い』と思ったら振り切れない」

 −よくある話だ。

 「そういう状態で無理して出てもらうより、3日休んで、完全にして出てほしい。その3日間を、僕らは有効に使いたい。2軍で、1軍に出たくてウズウズしてる若い連中を、
ちょっと出してみる。この辺がチームの3年後、5年後に関わってくる。常に20代が主力のチームづくりをするため。監督やコーチ陣と、フロントの意思疎通は大事。
意思疎通のレベルでも、この1年間、非常にうまくいったのではないか」