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 だが、ここから巻き返した。「7点差になってからもベンチでシーンとする雰囲気はなくて、
隣にいた山川さんと『これ絶対逆転できるな』と言っていた」と森は振り返る。
4回裏に秋山の投ゴロで外崎が生還。6回には炭谷の適時二塁打、秋山の24号2ランで3点をかえす。
7回には中村の右犠飛と外崎の左前適時打で2得点。8回は森が中堅フェンス直撃の2点三塁打を放ち、ついに逆転に成功した。

 王者ソフトバンクも食らいついてきた。9回、抑えの増田がデスパイネに同点34号ソロを食らった。
延長10回表には、先頭川島の左前への飛球に、遊撃源田と左翼金子侑がお見合い。
「OKと言いました。普通にミスです」と源田。
飛球が二塁打になってしまうと、回またぎとなった増田が今宮に勝ち越し二塁打を浴びた。

 ここまでと思われたが、10回裏、先頭打者の源田が三塁線を破る二塁打で出塁した。
責任を感じていたのかと問われると「だいぶ。何とかしないととずっと思っていた」。
1死後、代打坂田が四球で一、二塁。打者森の初球、源田が三盗を決めた。「行けたら行け(のサイン)。
浅村さんの打席からタイミングを計っていた」。度胸満点のルーキーは、左腕モイネロの癖を完璧に盗んだ。

 1死一、三塁となり、森が同点の右前打を放った。
「源田さんが盗塁してくれて内野が前進守備だったので、前に飛ばすことだけを考えていた」。

 続く打者は、途中出場の金子侑だ。左腕モイネロが3球を投げた時点で、右腕の寺原と交代し、
右打席から左打席に移ると、左越えのサヨナラ二塁打を放った。
「越えるとは思ったけど、ファウルにならないか心配しながら走っていた。
最終回、源田が出て(森)友哉が打って回してくれた。忙しかったけど、打ててよかった」。
ヒーローは、気持ちよさそうに汗をぬぐった。

 前日に続き、2試合連続でソフトバンクにサヨナラ勝ち。
辻監督は「疲れました。たくさんありすぎて。決めたのは見事なヒットでしたけど、そこまでよくチャンスをつくった。
安打が出たり、スチールしたりで」。
クライマックスシリーズでファイナルステージに進めば当たる相手に対し、苦手意識を吹き飛ばす壮絶な試合を制した。