【金本阪神検証】誤算だった超変革の申し子たち
https://www.daily.co.jp/tigers/2017/10/19/0010655537.shtml

 遊撃のレギュラーを期待されながら調子が上がらず、交流戦後に出場選手登録を抹消
された北條。再昇格した8月に金本監督は「春先に今くらいのがむしゃらにという気持
ちがあれば、違った結果になっていたんじゃないか」と声をかけた。1年目に見せてい
た打席での執念、食らいつこうとする姿勢−。9月7日に再度、2軍降格させた際には
「今のままでは上がり目が見えない」と心を鬼にし、さらなる成長を願って厳しく突き
放した。

 指揮官が求めた体作りにも認識の違いがあった。「筋力値を上げて体脂肪を減らすに
は、絶食しながらでもウエートをやらないといけない」と語っていた金本監督。ただ、
若手が認識したのは数値の関係ではなく、ただ“体を大きく”することだった。

 その結果、体重がベストよりも増えすぎて動きのキレがなくなった。開幕前、高山に
あえて体重を落とすよう指示することもあった。現役時代の金本監督がそうであったよ
うに−。スピードとパワーをアップさせるためのウエートトレーニングが、誤った方向
へ進んでしまったのも“2年目のジンクス”にはまった一つの要因だ。

 ただそれは、必ずしも“失敗”と断言することはできない。成功には必ず過程があり、
来季、若手が活躍できればその経験が糧になったと語られる。その一方、中堅選手の奮
起を誘発したのも若手の存在。超変革2年目を振り返れば、ここ数年にないほど確実に
野手陣の層は厚くなった。