10月7日 日刊ゲンダイ 元横浜高校野球部部長:小倉清一郎 

・早実清宮、広陵中村より私が“二重丸”をつける高校生捕手

26日にドラフト会議が開かれる。今年の高校生候補を見てみた。まずは目玉である早実の清宮幸太郎。プロ希望を
表明したのは英断である。将来の夢はメジャーリーガーと明確。大学進学は遠回りになる。高卒野手が一軍に定着
するまで早くて3、4年。教え子の筒香嘉智もそうだったが、打者は変化球のキレへの対応に最も苦労する。
清宮でも、プロでは苦労するだろう。先日のU18W杯で、米国投手の150キロ前後の直球と鋭い変化球のコンビ
ネーションに体勢を崩されていた。プロはこんな投手ばかりである。そういう意味でも、大学へ進学しなくて正解。
早めにプロで揉まれる必要がある。一塁しか守れないのはマイナス。プロでは外野や三塁に挑戦するかもしれないが、
一塁の守備力を見ても、ポジション転向は難しいと感じる。私は履正社の安田尚憲を評価している。身長188
センチで184センチの清宮より一回り大きい。プロの世界では体がモノをいう。かつて甲子園で活躍した174
センチの藤村大介(熊本工)、172センチの橋本到(仙台育英)は、いい選手だと感心したが、2人とも巨人に
入ってからは定着できない。体力面に弱点があるのだ。横浜高の教え子・日本ハムの近藤健介も173センチだが、
バットコントロールのうまさがズバぬけているから戦える。これは、まれな例である。