甲子園、雨中の戦いの「潔き敗者」と「本当の勝者」
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2017/10/24/kiji/20171023s00001173224000c.html

 いまも、耳に残っている。セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファースト
ステージが決着した第3戦、17日夜の甲子園球場に「阪神園芸さ〜〜ん!」と声が響
きわたった。左翼席上段に陣取った、ファイナルステージ進出を決めたDeNA応援席
からだった。

 「今日は〜、本当に〜、ありがとうございました〜〜!」

 内外野に居残っていた阪神ファンからも拍手がわき上がった。

 雨の中、水浸しのグラウンドで強行開催されたあの15日の第2戦。試合中、何度も
土や砂を入れ、奮闘する彼らの姿に多くの人びとが心を打たれた。ツイッターなどSN
S上には賛辞の声があふれ、感謝と慰労の手紙やメールが相次いだ。

 翌16日は降雨中止。雨はなおも降り続き、17日昼すぎ、やっと止んだ。水たまり
ができ、でこぼこもあった。試合開催にこぎつけた苦労を誰もが分かっていた。

 「万全とまではいきませんが、十分な状態には仕上げました」と阪神園芸甲子園施設
部長の金沢健児さん(50)は胸を張っていた。試合は予定通り行われた。