人種差別問題に神対応でダル株急騰「グリエル責めるより学べる機会に」
米紙、コミッショナー、ファンが称賛

 問題となったのは、この試合の2回にグリエルがみせたジェスチャーと発言。ダルビ
ッシュから先制ソロを放った後、ベンチで両手で目尻を引っ張り目を細めるポーズをし、
さらにスペイン語でアジア人を侮辱する蔑称「Chinito」(チニート)を口にし
たとされる。この様子はテレビに映し出され、SNSで「明らかな差別だ」として拡散
された。

 キューバ出身のグリエルは2014年に日本プロ野球の横浜DeNAでプレー。その
後米国へ亡命し、昨年7月にアストロズと5年総額4750万ドル(約54億1500
万円)の大型契約を締結。今季はチームの主軸となっている。

 グリエルは試合後にクラブハウスで報道陣から厳しい質問を受け、「申し訳なかった。
誰も傷つけるつもりはなかった。日本でプレーしていたし、日本人には敬意を持ってい
る」と釈明。大リーグ機構(MLB)も事態を重く受け止め、翌28日にグリエルを来
季レギュラーシーズン開幕から5試合の出場停止処分とすることを発表した。

 ダルビッシュは報道陣の前で「チームメートと冗談で(差別的な発言も)することは
ある。彼(グリエル)も日本でプレーしていましたし、自分は彼のことをずっとリスペ
クトしているので、あまり気にしていないです」と取りなし、ワールドシリーズの大舞
台で差別問題がクローズアップされたことについてメッセージを求められると、「この
世界に生まれた人でパーフェクトな人は1人もいません。彼もそうだし、僕もそう。い
ま聞いているあなたもそうでしょう。今回のことでグリエルもそうですけど、全世界の
人がひとつ学んで、人間としてまた一歩前に進めたら、結果的にいいことになるんじゃ
ないかと思います」と語った。