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クロスチェックはしないので、当然一スカウトの責任は増すぞ

広島オリジナルその3 クロスチェックは行わない

広島のスカウトは、他球団のように、1人の選手を複数のスカウトでチェックする“クロスチェック”は行わず、「1人の選手に対して1スカウト」が基本線だ。
そしてスカウト会議では、スカウトはそれぞれ“推し”の選手の魅力を伝えるために、
レポートと自身で編集したビデオをもとにプレゼンを行い、獲得候補選手を絞り込んでいくという手法を取っている。

11年のドラ2・菊池涼介の獲得は、担当の松本スカウトが自らのクビをかけてプレゼンした賜である。

松本スカウトがはじめて菊池を目にしたのは、菊池が中京学院大3年のときのこと。
当時は無名な存在だったが、ドラフト年になると他球団もマークするようになり、いわゆる隠し玉的なかたちでの指名が難しい状況になった。
そこで松本スカウトは「外れ1位か、2位で」獲得を目指すも、いかんせん名の通っていない選手で171cmと小柄なことから、
球団は当初、“下位指名なら…”という方針を打ち出す。しかし、前述の尾形スカウトが鈴木を獲得した時もそうであったように、
なんとしても菊池を獲得したかった松本スカウトは「キクには走攻守3拍子ではなく、肩を含めた4拍子がある。
活躍しなかったら責任を取る。それくらいの強い覚悟でプッシュ」して、オーナーや現場の首脳陣、そしてスカウト陣を“説得”し、2位指名を勝ち取ったのだ。

カスばかり掴んでたら当然クビになる