表も裏もおろそかにしない――桑田真澄流、効率的な努力の仕方

桑田さんが野球を始めたのは2歳のころだという。50歳になった今、その長きにわたる野球人生を振
り返り「野球は素晴らしい半面、残酷でもある」と語る。

その理由として「野球の試合に出られるのはチームのメンバーのうち9人だけ」「東大には毎年3000
人入学できるけれども、プロ野球選手になれるのは毎年80人前後」「野球選手になれたとしても、
試合に出て結果を残さなければいけない」「20代後半でセカンドキャリアの選択を余儀なくされる
ケースも珍しくない」などを挙げた。

桑田さんは、こうした弱肉強食の厳しい世界で23年間プレーをして、さまざまなことを学んだ。
そのうちの一つが「表と裏の両立」だという。

桑田さんが本格的にピッチャーを始めたのは、中学1年生の時。そこで「表と裏の両立」の大切さを
学んだ。どんなに自分が良いピッチングをしても、攻撃で点が入らなければ試合には勝てない。
勝利を得るためには、攻撃(表)と守備(裏)どちらもおろそかにしてはいけないということだ。

中学、高校学生時代は、「野球と勉強の両立」を目指した。放課後の時間を最大限野球に割り当てる
ためには、普通にやっていては時間が足りない。そこで「どうすれば効率的に努力できるか」を考え
、勉強は授業中に集中して理解するようにし、宿題は全て休み時間中に済ませた。

野球のトレーニングも、効率化を目指した。長時間練習しても疲れるだけで効果が上がらないと判断
し、「素振り30回+シャドーピッチング50回」など、短時間で集中的に努力する練習方法を編み出し
た。

プロ野球選手時代は、「結果とプロセスの両立」に取り組んだ。現役引退後も、大学で取れる限り
最大限の授業を履修し、「戦略と収益との両立」について学んだという。

http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1809/05/news033.html