【矢野燿大という男・上】憎しみ、尊敬を経て星野イズム継承者に
https://www.daily.co.jp/tigers/2018/10/16/0011734940.shtml

 憎しみすら覚えた人が道しるべとなり、その背中を追う形になるんだから人生は分
からない。

 矢野新監督の人生の転機の一つに、97年の出来事がある。90年度ドラフト2位
で入団した中日から、阪神へのトレード移籍が決定。当時の中日は、故・星野仙一監
督だった。

 「必要とされてないからやなと。すごくクソっと思ったから。だから星野さんを倒
したいというのがモチベーションだった」

 星野監督から直接、何かを言われたわけではない。中日のスタッフから通告を受け
ると、ぼうぜんとしながら名古屋の街に車を走らせ、悔し涙を流した。車内からかす
んで見え続けた景色のことは、今でも忘れていないという。