>>238
 今の打ち方は、左投手にはなんとか合わせられる。右打者に対して入ってくるボー
ルが多いからだ。ただ、右投手にはこれでは弱い。上下に、そして前後にこれだけ大
きく動くと外に変化球を落とされたらついていけない。

 江越は、1年目から1軍で出場し、本塁打を5本、7本と打ってきた。さらに長打
をほしがっているのだろうか。「どこまで飛ばすつもりなのか」と言いたくなるくら
いの力んだスイングだ。写真(2)の段階で、もう上体に力が入っている。

 新井貴浩の阪神時代の終盤、2014年ごろのスイングのようだ。あのころの新井
も「鉄の棒を振っているのか」と思うくらい力が入っていた。

 新井は広島に復帰してからは、以前のいいときのように力が抜けたスイングに戻っ
た。やわらかく振れていた。鉄の棒ではなく竹の棒のように、しなやかにバットを振
っていた。江越は大学(駒大)も後輩なのだから、同じように力みかえっていた経験
をもつ新井に聞きにいったらいい。

 構えるときは“ゼロの力”でいい。誰かが後ろからバットをポンと押したら、バット
が落ちてしまうくらい。そのくらいの力で構えてほしい。

 飛ばそうとして最初から力むと、バットのヘッドが先に出て、当たるときには力が
抜けてしまう。楽に振ると、当たるときにしなりが出て、それだけで飛ぶ。