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 軸で鋭く回転して打つのが打撃の基本。コマを回したとき、回転が速い間は軸がぶ
れずに勢いよく回っている。回転が弱くなってくると軸がぶれる。“当て逃げ”は、そ
の状態と同じ。回転の弱くなったコマの軸がぶれる動きと同じだ。その不安定さは、
いずれ調子を落とすことにつながる。

 写真(5)の形もいい。バットのヘッドが遅れて出てきている。そのぶん、長打に
もなる。

 いい形でヘッドが残せているので、流せるし、引っ張れる。ヘッドが走る打ち方に
なっている。スイッチに挑戦して、1年足らずでこの形がつくれているのはたいした
ものだ。テコの原理で振れている。

 試合で、ハーフスイングの判定がある。「止めた」と思ったのにスローで見ると、
バットの先が出ていてスイングと判定される。止めたのにバットの先が回っている。
簡単に言うと、あれが「ヘッドが走る」ということ。(1)(2)(3)のようにバ
ットを残して、(4)(5)のようにヘッドの重さで振りにいく。つくった左打ちと
は思えない、いいスイングだ。

 バットの太いところで当てにいくのが、当て逃げの打撃。熊谷は、バットの太いと
ころを走らせるスイング。遠いところから、ボールと距離を取って打ちにいくスイン
グができている。