なぜ広島はOPSが高いのか。鈴木スコアラーはキャンプにヒントがあるという。

「フリー打撃のケージは4つ。ティー打撃も4箇所。広島の選手は振りまくります。
止まったボールを打つ置きティーでライナーを打つメニューもあります。バックスピンをかけるのが目的。
やはりゴロよりフライという意識です」

浮き彫りになった広島と中日の差
今年からナゴヤドームはトラックマンを導入。鈴木スコアラーは様々なデータを分析した。

「打球角度が高く、ゴロ率が最も低いのが広島。さらに、
平均スイングスピードがリーグトップ。速いスイングでフライを打ちますから、
長打が増えます。すると、相手投手は警戒し、四球が増え、
出塁率が上がる。一方、中日はゴロ率が最も高く、スイングスピードは最低でした」

中日はチーム打率2位と健闘したが、得点は4位。長打も少なく、四球も少なく、
足もない。ヒットが出ても各駅停車。中々、点に結びつかなかった。

10月、鈴木スコアラーはチェン・ウエイン(現マイアミ・マーリンズ)と再会した。

「驚きました。チェンが『打たれた日はボールが低めに集まっていた』と言ったんです。
日本は低めに投げることが良いとされています。もちろん、メジャーも少し前はボールを低めに集め、
ゴロを打たせる投手が主流でしたが、
最近は打者がそれに対応。あえて低めを狙って、打ち上げる選手が増えたらしいのです」

チェンはフライボール革命への対応策を明言。

「高めの速いストレート、大きく曲がるカーブ
、奥行きを使うチェンジアップ。これからはこの3つが鍵」

一歩先を行くMLBと広島。もちろん、タイプにもよるが、野手はゴロからフライへの切り替え、
投手は低め至上主義を疑う時期ではないだろうか。

目の前では若手が一心不乱にバットを振っていた。しかし、思う。練習の意義は感じているのか。
闇雲にこなしていないか。そもそもそれは進むべき道なのか。



阪神打線には低めはきくぞ、フライボール革命の打撃とは無縁だから