>>5
あの人は今  元阪神タイガース監督 金本知憲さん(58歳) 2026年、日本シリーズ。 それをテレビで見つめる男がいた。 48歳で三顧の礼を尽くして迎えられ阪神タイガース監督に就任した、金本知憲さんだ。
「あの頃は若かったですね(笑)」監督として采配を振るった熱き日を回想する金本さんはどこか寂しげだ。 「未だに当時の夢を見ることがあるんですよ。日本シリーズで、俺が監督として宙に舞う夢を」
金本さんは阪神タイガース監督時に監督としては致命的な采配ミスの連続と片岡ヘッドコーチの右打ち指導でチームは崩壊。2018年最下位に甘んじ、監督を解任された。
その後4年間関西ローカルテレビ局で解説者を続けたが、解説にも卓越した野球理論は無く野球界から遠ざかっていた。
今は地元広島でお好み焼き専門店を営む傍ら、地元の少年野球のコーチを勤めている。 店の屋号の文字は元オリックスバファローズ清原和博さんの手によるものだ。
「いらっしゃい」。八丁堀駅から歩いて3分。
「お好み焼き 金本」のえび茶色の暖簾をくぐって店内に入ると白いタオルを 頭に巻いた金本知憲さんの元気な声に迎えられた。
「去年の4月にオープンしました。暖簾の『金本』という文字は清原和博さんに書いて いただいたものだし、開店に合わせてスポーツ紙やテレビでも取り上げてもらった。 おかげで、県外から足を運んでくださるお客さんが多かったのはうれしかったですね」
金本さんは本当に嬉しそうに、僕たちに語ってくれた。 とはいえ、その分、プレッシャーも大きかったという。 「お好み好きは飛行機に乗って本場・広島まで食べに出かける時代でしょ。
ボクが修業した広島の老舗『みっちゃん総本店』のお好み焼きは毎日でも食べられる、あっさりと飽きのこないお好み焼が特徴だからただ麺と具材を焼いただけのものだと信じ込んでる関東人にはモノ足りないようなんです。
それで怒られちゃったこともあるけどそれも修業のうち。我慢、我慢です」
かつて覇を争った現日本代表監督の高橋由伸監督について尋ねると… 「知ってます?監督2年目までは僕の方が(通算勝利数)上だったんですよ?」と、おどけ 「俺も阪神にさえ入って無ければって…歯がゆいですけど」
「今はもう野球に未練はありません。今度はこの、お好みで日本一になれるよう、 がんばるだけです!」
(写真)たこ焼きを手に持つ金本